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【製薬会社の未来が分かる】研究開発費が高い薬ランキング TOP5
こんにちは、製薬MR歴10年のけいとです。
今日も、製薬で転職/就活を検討してる方むけです。
会社がヤバイくらいお金をかけてる薬 TOP5
=これから売れるハズの薬!
まずは世界の製薬がどれくらい研究開発費をかけているのか?
世界の製薬 研究開発費ランキング 2022年
1位:ロシュ161億ドル
2位:ファイザー 138億ドル
3位:メルク 122億ドル
4位:J&J 118億ドル
5位:ブリストル 108億ドル
6位:アストラゼネカ 97億ドル
7位:ノバルティス 95億ドル
参考:ANSWERS
トップのロシュが2兆円くらい。
7位のノバルティスでも1兆円ほどです
1兆円というと、第一三共のトータル売上くらいですね。
とはいえ、これを見ても
結局のところ各社がどこにお金をかけているかは分かりませんね。
それがわからないと、就活や転職の具体的なアクションには繋がりにくいですよね。
というわけで、ここから具体的に製薬会社がお金をかけてる薬を紹介していきます。
2022年 世界の製薬 研究開発費ランキング TOP5
※今回は、すでに世界で発売になっている薬の開発費用です。
開発段階の薬はありません。
1位:キイトルーダ(メルク)
2022年の開発費用:20億ドル/年(これまでのトータル153億ドル)
2位:オプジーボ(ブリストル)
2022年の開発費用:17億ドル/年(これまでのトータル109億ドル)
トップ2は抗がん剤(PD-1阻害剤)。
とはいっても、この辺は当たりまえかもですね。
なにしろ、キイトルーダとオプジーボは
いま現時点で一番売れてる薬です。
どっちかというと、ココからの方が大事!
↓↓↓↓
3位:テセントリク(ロシュ/中外)
2022年の開発費用:8.3億ドル/年 (これまでのトータル85億ドル)
4位:イミフィンジ(アストラゼネカ)
2022年の開発費用:8億ドル/年 (これまでのトータル66億ドル)
この2つは、数年後の世界で、中心になってくる薬かもしれません。
テセントリク(ロシュ/中外)
イミフィンジ(アストラゼネカ)
・ともに抗PD-L1抗体
・2018年に発売(キイトルーダとオプジーボよりは、最近の発売です)
・2030年以降にピークの売上
これからまだまだ伸びる薬です。
なので、これから就活や転職を考えるならこっちを見て動いた方が良さそう。
就活生からすると、オプジーボ目当てで就活しても
MRとして一人前になったときには、もう薬としてはピークを越えてる可能性がありますね。
そして、個人的には,5位の薬にも注目してほしいですね
5位:レクビオ(ノバルティス)
2022年の開発費用:5.2億ドル (これまでのトータル25億ドル)
レクビオってなに??って感じですよね。
じつは日本ではまだ未発売の薬です(2022年7月時点)。
▼レクビオ
・LDL-コレステロールの薬
・siRNAのPCSK9阻害剤(年2回の注射でOK!)
⇒オンコロジー以外の有望な薬!
ノバルティスは、このレクビオを手に入れるために
約1兆円をかけてベンチャーを買収しています。
さらに、多額の資金を投入して、臨床データを作っています。
コレステロールの薬で期待されるアウトカムは
心血管イベント(心筋梗塞とか)をどれだけ減らせるか?です。
でも、心筋梗塞を起こすひとなんて、もともとの数がとても少ないので
効果を実証するには、たくさんの患者さんを集めて臨床試験をしないといけません。
このあたりの事情を加味すると
ノバルティスがいかにこの薬に期待してるか分かりますね。
ぜひオンコロジー(癌領域)以外で
転職先を検討されている方はレクビオ(ノバルティス)を
チェックしてみてください。
とくに、スチタン、ぜチーアやPCSK9阻害剤のなどの
LDL-C関連薬の経験者のかたは
良い選択肢になるかもしれませんよ。
おそらくレクビオの日本での発売は2024年ごろなので
今から動いても十分チャンスはありそうです。
まとめ
2022年 製薬会社が高額の開発費をかけてる薬 TOP5!
⇒これから伸びてくる薬!
1位:キイトルーダ(メルク)PD-1抗体
2位:オプジーボ(ブリストル)PD-1抗体
3位:テセントリク(ロシュ/中外)PD-L1抗体
4位:イミフィンジ(アストラゼネカ)PD-L1抗体
5位:レクビオ(ノバルティス)
⇒1~4位は全て抗がん剤
1~2位は既に売り上げが世界トップクラス
3~4位は、2030年頃にトップになる予測
5位 唯一のコレステロールの薬!