年収暴落！将来性やばい！？人気企業『エーザイ』の企業研究

年収暴落！将来性やばい！？人気企業『エーザイ』の企業研究

こんにちは。

製薬会社勤務11年のけいとです。

就活や転職では、企業研究はわりと重要ですよね？

企業研究ができていないと、面接で志望動機を語ったとき

面接官から『（内心）どこかで聞いたことある話だな・・』って思われてしまうので。

とはいえ、たくさんの企業をしっかり勉強していくのは大変なので

YouTubeでも解説しています。動画の方が詳しいので、お時間ある方はこちらをどうぞ！

エーザイってどんな会社？ 「がん」と「認知症」に強い内資大手

国内の売上順位は、内資系製薬のなかで5~6番目の大手です。

✓重点領域のひとつ「認知症（アルツハイマー）」は寂しい状況

強い領域は「がん」と「認知症」。

「がん」に関しては、レンビマやハラヴェンといった薬がグローバルでも売れており

エーザイの売上を支えています。

でも、認知症（アルツハイマー薬）に関しては、”いまのところ”日本における新薬をもっていません。

1997年 世界初の認知症薬「アリセプト」を発売して以来、エーザイは認知症の領域を

就活生さん

認知症の新薬はでてきてないみたいだけど、どんな薬をメインで売っているの？

✓ちょっと心配・・・日本での売上の柱は、いまだに『ヒュミラ(リウマチ薬)』

ヒュミラ（リウマチなどの薬）は、かつては世界一売れていた薬。

でも、すでに特許切れしていて、売上は右肩下がり。

エーザイの近未来予測 「レケンビ」への期待が大きすぎ！！

大黒柱のヒュミラがなくなるエーザイですが

エーザイの開発パイプラインから算出した新薬の数（2023年1月時点）をみると、下記の2種類しかないことがわかります。

・フィコンパ（抗てんかん剤） 2022年8月申請済

・レケンビ（アルツハイマー薬）2023年1月申請済

アルツハイマー薬の開発にこだわる企業姿勢を貫くエーザイ。

▼最近も2つのアルツハイマー薬を開発しています

①アデュヘルム 既に失敗して撤退

エーザイ　難易度の高いアルツハイマー薬の開発に挑む！

アルツハイマー薬（認知症）の分野って、なかなか新しい薬が開発されなくて

「アンメット・メディカル・ニーズ＝いまだ満たされていない医療上のニーズ」

上手いこと新薬が発売できればいいんですが、ここ数年は各社が失敗して

多額の開発費用だけかかってしまい撤退・・・の繰り返し。

じっさいに、エーザイは1つ目のアルツハイマー薬「アデュヘルム」では失敗。

他のメーカーだと、ロシュの「ガンテレルマブ」という期待の新薬も暗礁に乗り上げました。。

難易度が高いアルツハイマーにおいてエーザイ期待の薬がレケンビ（2023年1月 国内での承認申請）。

2023年度に日米欧での承認を目指します。

レカネマブに関しては、いまのところ順調に見えますね！

アルツハイマー薬の開発で成功してる会社がないので、これが無事発売されればかなりの売上が期待できます。

アメリカでは既に発売されており、一部で保険適応も認められつつあります（23年3月）

日本でも迅速承認の審査品目となっていて、早ければ23年度内に発売されるかも！

もし、アメリカや日本を含めたグローバル展開がうまくいけば、

2030年には1兆円の売上を見込める！

って言われています！

しかし、良い事ばかりではなく、有効性は確認された一方で安全面での懸念は残っています。

今後、ちゃんと日本で承認、無事に発売にたどり着けるのか！？

ここから、エーザイの「気になるお金の話」です。