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目次
将来性抜群!!世界で爆伸びしている外資製薬 TOP3
こんにちは、今日はこんな就活生に向けた内容です。
☑業績の良い製薬会社ってどこ?
☑将来性がよさそうな会社は?
未来は誰にも分かりませんが
就活生の企業選びに、少しでも参考になれば幸いです!
けいと(MR歴10年)
【本日の内容】
将来性抜群!2021年に爆伸びした外資製薬 TOP3
『世間の評価』=『時価総額』が爆上がりした会社を事実ベースでご紹介
YouTube『ヤクケン!薬学ライフ研究所』でも配信しています
時価総額が爆上がりした外資製薬 3位 ノボノルディスクファーマ
ノボノルディスクファーマって?
・デンマークの製薬会社
・世界17位の大手
・日本での売上は約1,000億円
・得意領域は糖尿病と肥満症領域
2021年 時価総額の伸びは?
世界第3位の上昇額;920億ドル(前年比57%UP!)
参考:Evaluate Vantage
円で考えると、1年で10兆円くらい時価総額が伸びたことになります。
驚異的な伸びです。
こんなに伸びた要因は?
『肥満症』の薬が米国/ヨーロッパで承認。
これから急速な売上げの拡大が予想されるからです。
抗肥満薬:ウェゴビー Wegovy(セマグルチド皮下注)
ウェゴビー (Wegovy)もともとは糖尿病の薬です。
世界初にして唯一(今のところは)の体重管理のための
GLP-1週1回の皮下投与製剤としても承認されました。
期待の抗肥満薬 『ウェゴビー (Wegovy)』は日本でも発売されるの?
日本でも、すでに週に1回の注射は申請中です。
これは今年中には発売でしょうか。
出典:ノボノルディスクファーマHP
そして、飲み薬のほうも第3相、臨床試験の最後の方にさしかかってきているようですね。
これは日本でも期待できますね。
時価総額が爆上がりした外資製薬 2位 イーライリリー
イーライリリーって?
・アメリカの製薬会社
・日本での売上は意外と多い!(国内順位トップ10の常連)
・珍しく本社は神戸です
2021年 時価総額の伸びは?
世界第2位の上昇額;1030億ドル(前年比64%UP!)
参考:Evaluate Vantage
11~12兆円くらい時価総額が増えました。
意味が分からない金額ですね。
ちなみにイーライリリーの爆伸びは2年連続です。
2020年 353億ドル(前年比28%UP!)
2021年 1030億ドル(前年比64%UP!
2021年はコロナ関連で爆発的に伸びてるので
2020年が大したこと内容に見えますが
これはこれで快挙です。
こんなに伸びた要因は?
イーライリリーが伸びた理由は3点ほどあります。
伸びた要因①新型コロナ関連での躍進!
・オルミエント
第3のコロナ治療薬として日本でも使えるようになった薬です。
・ベブテロビマブ
変異株にも有効とされ、米国政府は60万人分を購入。
日本での発売予定なし(?)
伸びた要因②世界でも最も価値のある開発プロジェクトを持っている
糖尿病&肥満症の薬『チルゼパミド』です。
世界でもっとも価値の高い研究開ウェゴビー発プロジェクトで
その価値は2兆4000億円と言われています!
参考:Evaluate
先ほどのノボノルディスクの『ウェゴビー』と同じく
糖尿病&抗肥満症の薬です。
発売はウェゴビーのほうが先ですが
効果はイーライリリーの『チルゼパミド』の方が上だと言われています。
二つともかなり売れそうな薬ではありますが
肥満症の新薬が2022年どのように伸びていくのかは注目です。
チルゼパミド 日本での開発状況は?
参考:イーライリリーHP
ノボノルディスクのほうが申請中ってことで一歩先に進んでいます。
伸びた要因③期待の超大型新薬 認知症の薬『ドナネマブ』
エーザイから発売される同じ認知症の薬『アデュカヌマブ』をご存じでしょうか?
2021年は『アデュカヌマブ』がFDAから承認され
同じく『ドナネマブ』期待が集まり、時価総額が伸びました。
しかし、今(2022年)ではエーザイの薬がかなり使いにくい状況に追い込まれてしまいピンチに!
同じくイーライリリーの『ドナネマブ』も
“黄色信号”が点灯!といったところでしょうか。
2022年はこの分野での伸びはあまり期待できないかも知れませんね。
時価総額が爆上がりした外資製薬 1位 ファイザー
ファイザーって?
・アメリカの製薬会社
・2021年は売上10兆円!
・去年はコロナワクチンだけで4兆円稼いだ!
2021年 時価総額の伸びは?
世界第1位の上昇額;1270億ドル(前年比60%UP!)
参考:Evaluate Vantage
14兆円くらい時価総額が増えましたんですね。
ほんとうに凄まじい。
これだけ伸びた大きな要因は
もちろん『コロナワクチン(売上4兆円!)』です。
世界売上ランキング ダントツトップ
2021年の世界での売上は約10兆円(9兆6800億円)
これは2以下のアッヴィの6兆円台を大きく突き放しています。
2~5位が6兆台で団子状態のところファイザーが頭一つ抜け出していますね。
有望なバイオベンチャーの買収でさらに盤石に!
2021年ファイザーの買収案件
・トリリウム・セラピューティクス
約2,500億円で買収!
血液がんの分野を強化
・アリーナ・ファーマシューティカルズ
7,600億円で買収。
しかも驚きの全額キャッシュで。
潰瘍性⼤腸炎薬「エトラシモド」を手中に。
この「エトラシモド」はもうすぐ発売。
将来的にファイザーの売上に貢献しそうです。
がん領域でも世界4位に飛躍!(2024年予測)
ファイザーにとって、もうひとつポジティブな要素。
それは、今いろんな製薬会社が力を入れている
『がん領域』でも伸びると予測されているところです。
その原動力は乳がん治療薬『イブランス』
グローバルでの売り上げ推移は 3600億円(2017年)⇒9600億円(2024年)!
参考:Evaluate
コロナ関連以外にも、ファイザーはたくさんの強みをもっていて
2021年の時価総額が爆上がりにつながったみたいですね。
まとめ 2021年 時価総額が爆伸びした外資製薬
1位:ファイザー
・コロナワクチンでの爆益!
・コロナ関連で得た売上で大型買収
・これからの癌領域での伸びしろ
2位:イーライリリー
・コロナ治療薬『オルミエントほか』
・糖尿病/肥満症『チルゼパミド』=世界一価値のある開発プロジェクト
・認知症の新薬は微妙(先行してたエーザイがコケたので)
3位:ノボノルディスク
・新規の肥満症薬『Wegovy』の売上拡大
今回はボクの主観というよりは
時価総額と事実ベースで会社の将来性についてご紹介してきました。
就活生のかたにとっては
『ノボノルディスク』は割とオススメです。
ファイザーやイーライリリーはMR職の新卒採用が限られているケースが多いためです。
※ファイザーは、理系修士/6年制薬学卒に限る