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知らずに就職するとマズイ!2030年までの特許切れ。やばい外資系製薬会社ワースト4
こんにちは。
製薬会社勤務11年のけいとです。
今日は外資系の製薬会社へ転職&就職を検討中のひとには
ぜひ知っておいてほしいこと!
【本日の内容】
知らずに就職するとマズイ!
2030年までの特許切れ やばい会社 TOP4
絶対に会社説明会では得られない情報です!
ぜひ最後までご覧ください!
※今回は全てアメリカでの話です。
アメリカの話なら日本で働く自分には関係ないかも。。。
まったくそんなことはありません!!
なぜなら
アメリカは医薬品において
超巨大市場です!
世界の医薬品市場の40%は『アメリカ』
(※ちなみに日本は6%)
そのため、アメリカでの特許切れは
製薬会社にとってインパクト特大なんです!
『知らずに就職するのは危険!!』
というわけですね。
こういった情報は会社説明会では
わざわざ教えてくれません。
サクッと知識補完してください。
2030年までの特許切れ やばい製薬会社 TOP4
ヤバさ | 社名 | 特許切れの薬剤 | 損失額 合計 |
第1位 | ブリストルマイヤーズ | ・2022年 レブラミド(多発性骨髄腫治療薬 売上:87億ドル
・2026年 エリキュース (抗凝固剤) 売上:49億ドル ・2028年 オプジーボ (抗がん剤) 売上:72億ドル |
合計208億ドル =3.1兆円弱 |
第2位 | アッヴィ | ・2023年 ヒュミラ(関節リウマチ 売上:186億ドル ・2027年 イムブラビカ(抗がん剤) 売上:42億ドル |
合計228億ドル =3.4兆円弱 |
第3位 | メルク(MSD) | 2028年 キイトルーダ (抗がん剤) 売上:153億ドル | 合計153億ドル =2.3兆円 |
第4位 | ジョンソンエンドジョンソン | ・2023年 ステラーラ(潰瘍性大腸炎など 売上:65億ドル
・2028年 ダラザレックス(多発性骨髄腫治療薬)売上:69億ドル |
合計134億ドル =2兆円弱 |
2030年までにアメリカでの特許切れで失う金額が一番大きいのは
2027年までに3.4兆円を失う、2位のアッヴィ。
でも、ヤバさでいうと
もっともあぶないのがブリストルマイヤーズです。
詳細が気になるかたは、ここから各社の状況について
解説していきますので、ご覧ください。
動画でも解説してるので、よかったらどうぞ。
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ワースト1位 ブリストルマイヤーズ
結論:悪い会社ではないが、これからは下り坂
いま会社を支えている薬剤のトップ3が
2028年までにアメリカにて特許切れ・・・
▼ブリストルの売上トップ5
1位 レブラミド(多発性骨髄腫治療薬)売上:87億ドル
2位 エリキュース (抗凝固剤) 売上:49億ドル
3位 オプジーボ (抗がん剤) 売上:72億ドル
4位 ポマリスト
5位 オレンシア
さらに、4位ポマリストや5位オレンシアも新しい薬ではないです。
ブリストルの売上上位の薬はここ5年くらいで
すべてアメリカでの特許切れになります。
これから数年かけてブリストルは下り坂に入っていく。
入社を検討するなら最低限、これだけは覚えておきましょう。
↓ちなみに、5年後の世界の売上ランキングにおいて
もっとも順位を落とすのはブリストルです。
▼5年後の世界製薬 売上予測 TOP10
1位 アッヴィ ↑アラガン買収、その他新薬が伸長
2位 ロシュ
3位 ノバルティス
4位 ジョンソンエンドジョンソン
5位 メルク(MSD)
6位 サノフィ
7位 ファイザー
8位 ブリストル↓ レブラミドetc特許切れでダウン
9位 アストラゼネカ
10位 グラクソスミスクライン
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2位 アッヴィ
結論:ヒュミラ特許切れを乗り越え、これから世界一の売上へ
アッヴィの直近の特許切れはこちらの2剤。
・2023年 ヒュミラ(関節リウマチなどの治療薬)売上:186億ドル
・2027年 イムブラビカ(抗がん剤)売上:42億ドル
金額を見てもらえば分かりますが
なんと言っても『ヒュミラ』の特許切れがやばい。
『ヒュミラ』は関節リウマチなどに使われる薬で
ファイザーのコロナワクチンに抜かれるまで
世界で一番売れてた薬。
世界で約4兆円稼いでいた、とんでもない薬なのです。
とはいえ、ヒュミラ特許切れのあとも有望な薬が伸びてきます。
具体的には、こちらの2つ。
免疫疾患治療薬
・「リンヴォック」
・「スキリージ」
さらに、アッヴィは2020年に
アイルランドのアラガン社を7兆円で買収!
ここで大きくパワーアップを果たしました。
とはいえ、アラガン社って製薬業界のひとでも
あんまり知らないくらいマイナーな会社ですよね?
具体的なアラガン買収のメリットとしては
▼アラガン買収のメリット
ボトックス注射っていう美容領域(しわ取り)でも使われる薬を手に入れました。
じつは年間50億ドル以上売れている大型商品です。
というわけで、さっきのブリストルとは反対に
アッヴィは売上を伸ばしていき、これから世界トップになっていきます。
▼5年後の世界製薬 売上予測 TOP10
1位 アッヴィ ↑アラガン買収、その他新薬が伸長
2位 ロシュ
3位 ノバルティス
4位 ジョンソンエンドジョンソン
5位 メルク(MSD)
6位 サノフィ
7位 ファイザー
8位 ブリストル↓ レブラミドetc特許切れでダウン
9位 アストラゼネカ
10位 グラクソスミスクライン
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3位 メルク(MSD)
結論:
キイトルーダ特許切れ(2028年)がやばすぎ。
でも、業績好調なので、キイトルーダ後の大型製品が出てくる(買ってくる)はず。
これから数年感、世界一の売上の薬として君臨するであろう『キイトルーダ』。
キイトルーダ売上の3割はアメリカ。
2028年、特許切れ直前の売上は153億ドル(=2.3兆円)
これが一気になくなるかもしれません。
これはやばくて当然でしょう。
あたりまえですが
会社としてもキイトルーダの特許が切れることはわかってるので
色々と後継者を育てています。
そのひとつが、抗ウイルス薬(新型コロナ)の「ラゲブリオ」。
オミクロン株にも有効であることがわかり、2022年は売上急増!
「ラゲブリオ」のおかげで、業績好調。
なんと2022年はファイザーに次ぐ、世界2位の売上となる予測です。
▼2022年 世界の製薬 売上予測
1位 ファイザー
2位 メルク(MSD):前年7位から急伸!
3位 アッヴィ
4位 J&J
5位 ノバルティス
※2022年の半ばの予測です
こういった状況を踏まえると
仮にコロナが落ち着き
ラゲブリオの売上がしぼんでも
今回の利益を活かして有望な大型製品を購入してくると思われます。
キイトルーダ⇒ラゲブリオといい感じで進んでいるMSD
転職の候補となる穴場企業です。
2023年以降にメルク(MSD)へ転職を検討されるかたは
ぜひ転職エージェントなどの利用して
優良な案件をはやめに入手すべく情報収集してください。
4位 ジョンソンエンドジョンソン
ジョンソンエンドジョンソン。
日本での医薬品部門は「ヤンセンファーマ」です。
結論:
アメリカ1国への依存度が低いのでダメージは少ない
・2023年 ステラーラ(潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬) 売上:65億ドル
・2028年 ダラザレックス(多発性骨髄腫治療薬)売上:69億ドル
合計134億ドル=2兆円弱
以上のように特許は切れていくものの
ダメージは少なめです。
その理由はアメリカでの売上の割合は少ない(10数%)だから。
世界にうまく展開できており
世界各地で徐々に特許がきれていくので
一気に売上吹き飛ぶっていうことはなさそうです。
さすがのジョンソンエンドジョンソンですね。
まとめ
第1位 ブリストルマイヤーズ
これから売上上位の薬が次々と特許切れ。。
順位も下降してくのは押さえておこう。
第2位 アッヴィ
ヒュミラ特許切れから立て直し、これから世界一の売上へ!
第3位 メルク(MSD)
大黒柱「キイトルーダ」は2028年特許切れ。
直近ではコロナ薬「ラゲブリオ」もあり好調。
2022年は世界2位へ飛躍!
第4位 ジョンソンエンドジョンソン(ヤンセン)
アメリカへ依存度が少なくダメージは少なめ。
ヤバさ | 社名 | 特許切れの薬剤 | 損失額 合計 |
第1位 | ブリストルマイヤーズ | ・2022年 レブラミド(多発性骨髄腫治療薬)
売上:87億ドル ・2026年 エリキュース (抗凝固剤) 売上:49億ドル ・2028年 オプジーボ (抗がん剤) |
合計208億ドル =3.1兆円弱 |
第2位 | アッヴィ | ・2023年 ヒュミラ(関節リウマチ) 売上:186億ドル ・2027年 イムブラビカ(抗がん剤)売上:42億ドル |
合計228億ドル =3.4兆円弱 |
第3位 | メルク(MSD) | 2028年 キイトルーダ (抗がん剤) 売上:153億ドル |
合計153億ドル =2.3兆円 |
第4位 | ジョンソンエンドジョンソン | ・2023年 ステラーラ(潰瘍性大腸炎など)
売上:65億ドル ・2028年 ダラザレックス(多発性骨髄腫治療薬) |