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目次
薬学生は必読!製薬会社MR vs 薬剤師 福利厚生を徹底比較!
(就活を控えた薬学生くん)
製薬会社のMRになるか?
もしくは調剤薬局や病院で薬剤師になるか?
就職先をどっちにするかで迷っています・・・
製薬会社と、薬局や病院で薬剤師をする場合を比べると
どのくらい福利厚生に差があるの?
【この記事で得られるメリット】
以下の4パターンにおける福利厚生の特徴を理解することで、あなたにとって後悔しない就職先選びをすることができます。
- 製薬会社MR
- 大手チェーン調剤薬局
- 病院薬剤師
- 調剤薬局(大手チェーン以外)
→多くの薬学生にとって選択肢となる、このパターンの福利厚生について徹底比較!
動画をご希望の場合はこちらへ↓
ちなみに、ボク自身は薬学部を卒業し大手の製薬会社でMRとして約10年ほど勤務しています。
『ボク自身もせっかく薬剤師免許があるのにMRになるのはもったいないのでは?』
と疑問を抱きつつも就活を開始し色々と悩みました。
その結果として、製薬会社を選びました。
個人的にはMRになって本当に良かったと思っていて、その理由の一つが「製薬会社の手厚い福利厚生」です。
なので、製薬会社側の情報が多めになっていますので、
MRを目指すことを検討中の方には参考になるかと思います!
それでは、本題です。
福利厚生の前に、大事な年収について!
福利厚生の前に、大事な年収について、振り返っておきましょう!
まずは薬剤師からです。
・調剤薬局 550万円
・病院 400万円
・ドラッグストア 500~600万円
*管理薬剤師なら月給が3~6万円アップし、加えてボーナスもアップします。なので年収100万円くらいの上乗せ。
年収の上限額は700万円強といったところでしょうか
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それに対し、製薬会社MRは最低ラインでも750万円くらい。
ちなみに大手だとこんな感じです。
大手製薬会社の年収(内資系大手 2021年度)
1位 第一三共 1116.8万円
2位 中外製薬 1100.1万円
3位 武田薬品 1076.6万円
4位 アステラス製薬 1051.4万円
こんなに貰っているのか?と疑問に思うかもしれませんね。
ボクの経験上「ほんとに貰っています」
ちなみにこれは社員全体の年収であり、MRは追加で補助が出ているので、更に年収は高くなります。
☝高収入のMRの給料の実態について知りたい方はこちらの記事へ
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徹底比較① 住宅に関する福利厚生は!?
徹底比較① 住宅に関する福利厚生は!?
・製薬会社MR 星3つ★★★☆☆
・大手チェーン調剤薬局 星4つ★★★★☆
・病院薬剤師 星2つ★★☆☆☆
・調剤薬局(大手チェーン以外)星2つ★★☆☆☆
住宅への補助は実質は給料みたいなものですよね。
毎月の固定費になるので、影響は非常に大きいです。
実際に就職してみて思うのですが「住宅は福利厚生のなかでも最重視すべきポイント」だと確信しています。
☝就活で圧倒的に差が付く!『就職エージェント』の活用のススメ
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製薬会社(MR)の住宅事情
住宅への補助は、下記のように2つのタイプがあります。
パターン①家賃補助(賃貸に住む場合ですね)
「借り上げ社宅」とか言われますが、実際はただの賃貸です。
社宅という名で呼ばれるので紛らわしいですが、賃貸を借りる費用を出してくれる単純なもの。
自分自身で住みたいマンション(一戸建てでもOKですが)を選んで借りられます。
では、家賃のうちどれくらいの割合を会社が補助してくれるのか?
これが重要で会社ごとに異なります。
それなりの製薬大手だと家賃の6~9割を補助してくれます。
これは大きい!!
たとえば、自分の場合は15万円の物件に住んでいますが
会社が85%補助してくれるので、自己負担額は2万円ちょっとです。
実質13万円弱の給料が上乗せされるのと一緒です。
パターン②住宅補助(マイホームに住む場合)
なんと会社は自分の持ち家にも、なぜか(?)補助を出してくれます!
社員の持ち物である、お家のローンを払うためにお金を出してくれるのです!!
地域によって変わりますが4~6万円くらいを給料に上乗せしてくれます。
これは製薬会社の大きなメリット!
MRの仕事は忙いしし嫌なこともあります。でも高い給料と充実した住宅に関する福利厚生が大きなメリットですよ。
注意 上記の「①家賃補助」と「②住宅補助」の併用はもちろんダメ!
*マンションも会社負担で借りてもらって、別の自分の持ち家の補助もちょうだい!っていうのはムリということです。当然ですね。
金額的には②住宅補助よりも①家賃補助への補助の方が大きくなります。
特に、若い人に影響が大きいのは「①家賃補助」のほうです。
薬学生などの学生さんはまずは「①家賃補助」のほうを気にするようにしましょう!
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✓大手チェーン調剤の住宅に関する福利厚生が抜群!!
製薬会社を差し置いて星4つでトップ!
大手チェーンの調剤薬局では最大80~90%の補助が出ることも!
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大手である日本調剤のケースはこちらからご覧ください
https://www.nicho.co.jp/shinsotsu/life
▲日本調剤 全国転勤コースの場合
家賃の自己負担20%なのに加え、プラスアルファ4万円の補助!!
たとえば、10万の賃貸に住んだ場合
10万円×20%=2万円 4万円の補助がでるから実質は家賃はゼロ!
これは製薬会社以上の金額です!
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日本調剤のように、条件のよい薬局への就活を目指す薬学生のかたは
『薬キャリAGENT』を使えば、条件にあった薬局や病院を紹介してもらえます!
21万人以上の薬剤師が登録している日本最大の薬剤師就職サイトです。
最大手なので、案件数も豊富!使わない手はありません。
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ただし、大手チェーン調剤や製薬会社は、会社都合での転勤が多いです。
そして、転勤の範囲も全国規模です。
ボクの体験からも、会社の命令でいきなり引越しというのは
思ったよりもなかなかツライものです。
その点でマイナスいうことで、製薬会社星3つ、最も良い大手チェーン調剤も星4つです。
ただし、まれに「給料は変わらず転勤無し」という夢のような制度がある製薬会社もあるので要チェック!
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✓病院と調剤薬局(大手チェーン以外)の福利厚生は微妙?
そして、星2つの病院薬剤師と調剤薬局(大手チェーン以外)。
これらはぶっちゃけ、個々で設定している住宅補助の金額が様々です。
良く調べてから就職することをオススメします。
星2つと低い評価にした理由ですが
病院の場合は寮を用意してるとこもあるみたいですが、それって微妙だなぁと感じたから。
それと、調剤薬局は補助の金額が少ないからです。
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製薬会社や大手チェーンが家賃の8割くらい出してくれているのと比べるとやはり物足りないですよね?
ひとつメリットとしては「転勤が無い」という心の安心がお金で買えない大きなポイントです。
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補足 住宅補助の支給形式によって差が付く!
住宅補助には2つのタイプがあります。
①月給に補助金を上乗せしてくれるパターン
②8割は会社が出すから、残り2割は給料から天引きしておくね!っていうパターン
同じ金額を補助してもらうなら、みなさんはどっちのパターンが良いか分かりますよね?
答えは②です。
ざっくりいうと、収入が増えると税金が増えます(累進課税ってやつですね)
パターン①は、収入が増えるので税金が増えてしまいます。
パターン②は、逆に収入は減っています。
長期的にみるとパターン②がかなり有利になることは念頭に置いておいてください!
☝大手調剤への転職を検討するなら、薬剤師が飽和する前にサクッと動いたほうがオトク
特に紹介数が多い『薬キャリAGENT』『マイナビ薬剤師』や『薬剤師の求人・転職なら「ファルマスタッフ」』なら希望に沿った求人が見つかりやすいです。
徹底比較② ケガや病気の治療に対する補助
徹底比較② ケガや病気の治療に対する補助
製薬会社MR 星5つ★★★★★
大手チェーン調剤 星5つ★★★★★
病院薬剤師 星3つ★★★☆☆
調剤薬局(大手チェーン以外)星2つ★★☆☆☆
若いうちは正直あんまり影響はしないと思いますが
徐々に歳を重ねるごとに影響度が増してくるのが医療費への補助です。
「若いうちに他へ転職する予定」という人は重視する必要なしかと思います。
製薬会社や大手チェーン調剤が有利な理由は「付加給付」にある!!
「付加給付」なんて知らないよ。医療費は3割負担でみんな一緒なんじゃないの?
って思いますよね。
そうなんですが、実際には結構人によって払う金額には差があります。
「付加給付」と呼ばれる制度をご存じでしょうか?
何かというと、みなさんが窓口で支払うする3割負担の額が大きくなった場合に
所属する保険組合が助けてくれるというものです。
たとえば、ボク(MR)の会社の場合
*大手製薬会社:付加給付の自己負担上限2万円/月
30万円の手術をうけた場合、
普通なら「30万円の3割負担だから9万円」がボクの自己負担額ですよね。
ここで付加給付が大きく力を発揮します。
付加給付の「自己負担上限2万円/月」なので、残りの7万円を会社(保険組合)が払ってくれます。
要は、どんなに高い手術や薬を使おうが「ボクの自己負担額は月2万円上限」ということです。
手術なんかした場合に絶大な効果を発揮します!
*この2万円という上限額が会社によって異なります。
大手の会社ほど付加給付の上限額が小さくなるので、みなさんのいざというときの負担が小さくなる!と言うわけです。
なので、製薬会社や大手チェーン調剤の方が有利になりますね。
これがあれば、民間の医療保険なんか、マジで全く必要ないです。
民間の医療保険として払う数千円/月が浮きますね。
病院や調剤薬局(大手チェーン以外)では付加給付が無い場合もある
病院と調剤薬局(大手チェーン以外)に就職した場合は
協会けんぽもしくは薬剤師健康保険組合への加入になります。
って言われても意味わかんないですよね。
なので、これだけ覚えておいてください。
病院と調剤薬局(大手チェーン以外)では、さっき紹介したような付加給付の制度がない場合が多い。
そして、調剤薬局(大手チェーン以外)で従業員5名未満の場合は、県の薬剤師さんの保険組合に入ることになります。
その場合は少し保険が手薄になりがちなので注意してください!
たとえば、病気やけがで仕事を休んだ時に給付される疾病手当金が出なかったり
出産で休んだときの手当金がなかったり、などです。
その分、毎月支払う保険料は安い傾向なので良いんですが。
もし詳しく知りたいと方がいたら、参考になるサイトのリンクを貼っておきます。
https://pharma.mynavi.jp/helpful/trend.html
というわけでまとめると
・医療に関する補助は、社員の人数の多い製薬会社や大手チェーン調剤が手厚い。
民間の医療保険に入る必要がないので、その分節約になる。
・一方で、病院や調剤薬局(大手チェーン以外)では、少し手薄になってしまう。
特に従業員5名未満の調剤薬局では、手薄になりがちなので自身で医療保険に入るなどの対策が必要かも。
でも支払う保険料が安めなので良い面もありますよ!
交通手段への補助
交通手段への補助 *あんまり差がないけどクルマ乗りたい人は要チェック
製薬会社MR 星3つ★★★★☆
大手チェーン調剤 星3つ★★★☆☆
病院薬剤師 星3つ★★★☆☆
調剤薬局(大手チェーン以外) 星3つ★★★☆☆
ここは正直言って差がないです。
製薬会社だろうが、病院や調剤薬局だろうが、通勤費用はもちろん支給してくれます。
でも、製薬会社だけを星4つにしているには理由があります。
それは「一定金額(だいたい1万円くらい)を会社に支払えば、営業車をプライベートでも使って良い」という制度があることです。
クルマで営業するMR特有の補助ですね。
たとえば、月額1万円払えば、営業車をプライベート使い放題になったりします。
当然、プライベート使用時のガソリン代は自分持ちですが。
都会でクルマに乗りたいなら大きなメリットになる!
大きなメリットは、クルマの維持費を会社が負担してくれること。
具体的には駐車場代(都会なら月2~3万しますよね)や保険料、そしてクルマ本体の費用、これがかからないのは大きいですよね!
*これは全ての製薬会社にある制度ではなく、会社によって異なります。
ちなみに内資系大手のボクの会社にはありません。
イメージとしては、外資系の方がこの制度があるケースが多いですね。
薬剤師の場合、通勤手当はもちろんあるんでしょうけど、クルマの購入費用を補助してくれるなんてないですよね。
というわけで、製薬会社だけ星4つです。
Youtubeでも製薬会社への就活ノウハウ情報発信中です!
福利厚生はまずは住宅関連を最優先でチェックしよう
福利厚生は住宅関連をまずチェックしてきましょう!
なぜなら、もっとも金額的に大きなウエイトを占める最重要ポイントだからです。
さきほど紹介したように大手チェーン調剤や製薬会社は全体的に手厚いので良いのですが、
病院や調剤薬局はばらつきが多い印象です。
額面での給料の金額だけを気にするのではなく、少し福利厚生にも目を向けてみることをお勧めします!
もし製薬会社に入ることを検討していて
「製薬会社同士の比較で困っている!」と言う人はこちら
製薬会社の企業分析ってどうすればいいの?
ぶっちゃけ製薬会社のHPの情報は分かりにくいです(笑)
そのためにお勧めなのが、以下の2つ。
◇『日経新聞』も有効なツールです
といっても新聞はかさばるし、見にくいので
電子版でいきましょう。
☑スマホでカンタンにいつでも閲覧可能
☑過去記事の検索機能で、面接前にその会社の情報をすぐチェック!
日々のニュースだけだと不足するので過去記事を閲覧することをオススメします
※月4000円と、ちょっと高いですが、内定とれれば十分もとがとれます。
この2つを駆使すれば、他の就活生に比べかなり差が付きます。