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【製薬MR 就活小ネタ Vol,17】 安定の超特化型企業 ノボノルディスクファーマ編
今回は、MR志望就活生向けに『ノボノルディスクファーマ』について紹介します
あくまでボク個人の意見ですが、こんな人↓に向いている会社です。
☑忙しいのはヤダなぁ~
☑でも、それなりに高収入の製薬会社MRとして働きたい
☑まったりとワークライフバランス重視で仕事をしていきたい!

・ノボノルディスクファーマ 国内売り上げ1000億円の中小企業
現役MRから見たオススメ度 ★★★★☆
・年収 ★★★☆☆
年収 776万円 *openworkより
正直言って高くはないですね・・
「バリバリ働いて年収あげたい!」って人には向かない会社
・福利厚生 ★★★★☆
階級に応じて2500~3600円。
上位グレードに上がった際の3600円は業界トップレベル!
住宅補助は家賃の75%。
ただし、会社補助額に上限が設定されてるので注意!
その額はたとえば東京だと14万円(家族世帯で)。
東京で家族で住もうと思ったらMAX14万円の補助はちょっとキツイ・・・
ノボノルディスクの薬は専門性が高い!

ノボノルディスクファーマが扱う領域は、わりと専門性が高め。
『糖尿病』『血友病』『成長ホルモン』の3本柱。
血友病とか成長ホルモンの薬って言われても、特に文系の就活生の方からするとイメージしにくいですよね。
実際には現場の感覚だと、完全に『糖尿病専門メーカー』です。
そして、ノボノルディスクの糖尿病の薬は『インスリン製剤』と『GLP-1系』、この二つのタイプと覚えてください。
ノボノルディスクファーマの柱 糖尿病治療薬
■インスリン関連製剤
トレシーバやノボラピッドなどノボノルディスクファーマを代表する薬
■GLP-1の3兄弟
①1日1回の注射「ビクトーザ」
②1週に1回の注射「オゼンピック」
③GLP-1系 初めての飲み薬 「リベルサス」
こんな薬の名前いわれてもわからないよォ~

就活において、詳しく覚える必要はないので安心してください。
ざっくりいうと、糖尿病のなかでも『飲み薬ではなく注射の薬をメインで扱っている』
ということは知っておいてください。
食生活が乱れて糖尿病になった軽症の人よりも、もっと重症な糖尿病患者を対象にしてます。
そして、お値段も飲み薬の糖尿病治療薬に比べると高めです。
さらに、インスリンは血糖値をさげるので、低血糖のリスクがあります。
低血糖は場合によっては命に関わる副作用なので
糖尿病の専門ドクターが扱います。
そういった、専門ドクターへ情報を届けるのがノボノルディスクMRの仕事なので、やりがいはありますね。
ノボノルディスクMRのメリット 糖尿病内科での存在感!!

ノボノルディスクMRのメリットは
糖尿病内科での「圧倒的な存在感」。
糖尿病の専門ドクターからは完全にパートナーとして認められています。
多くの病院に糖尿病専門ドクターが所属してますよね。
なので、ノボノルディスクMRは
多くの病院で存在感を発揮しやすくなります。
コロナ禍で、MRが「ドクターに会えない!やりがいが無い!」って困っているMRが多いなかで
ドクターと強力なパイプでつながっている事はおおきなメリットです。
ノボノルディスクMRの特徴 『忙しくない!!』

ノボノルディスクMRの特徴は「忙しくないこと!笑」
ノボノルディスクMRはあまり忙しくなく、おそらく余裕をもって働けるはず。
これは人によって大きなメリットになりうるはずです。
忙しくない理由はおもに2つ
①『訪問する科が限定されている』
②『領域が変わらないので、勉強の負担が少ない』
まず一つ目の『訪問する科が糖尿病内科ひとつであること』
MRとして訪問する科がひとつだけだと、かなり仕事はしやすくなります。
これは当たり前ですよね。
糖尿病内科と耳鼻科と整形外科に会いにいってるMRに比べたら、一本に絞れるので効率的です。
しかも、現場での経験上、
糖尿病内科の先生はわりと時間に余裕があって
MRの話をしっかり聞いてくれるドクターが多いです。
たとえばですが、循環器ドクターだと、『心筋梗塞おこしたひとが救急車で運ばれてきた!』ってなったら
その時点で大いそがしです。
糖尿病ドクターには、そういった緊急対応の場面がわりと少なめ。
なので、MR側も長時間待たされることも少なくて
仕事が早めに終わることが多いと思います。
そして、ノボノルディスクMRの担当は『割と時間に余裕のある糖尿病内科ひとつ』
なので、MRも余裕持って働けるはずです。
そしてノボノルディスクが忙しくない2つ目の理由
『領域が変わらないので、勉強の負担が少ない』
MRは扱う薬の領域が多岐にわたると勉強が大変
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たとえば、ボクの場合は、循環器系の薬を扱って
翌年には整形外科の新薬を扱う
そして、その翌年にはリウマチの薬
こういった感じで全然違う領域を扱ってきました。
1年たって、ようやく慣れてきたら、その領域は卒業といった感じ。
内資系大手だと、薬の分野が幅広いので、こういった悲劇が起きます。
ホントに大変です・・
ノボノルディスクMRの場合は
糖尿病に特化して落ち着いて勉強できます。
基礎ができていれば、あとは最新のトピックスを追いかけていくだけでいいので、
かなりラクになりますね。
こう考えると、内資系は安定しているとか言いますが
本人の心境からすると安定しているのは断然こういった会社のほうなんじゃないか
と感じますね。
ノボノルディスク 将来性は?

結論としては『将来性もまずまず』です

こちらがノボノルディスクファーマのHPから抜粋した現在(2022年1月時点)の国内パイプラインです。
Semaglutide(セマグルチド)でガンガン攻めていく感じですね。
セマグルチドとは、さきほど紹介した『GLP-1』の薬です。
そして、領域としては3つ。
メインである糖尿病、そして肥満、非アルコール性脂肪肝炎(=NASH)。

パイプラインから見る今後の方向性
・セマグルチドでガンガン攻める
・領域としてはメインである糖尿病のほかに肥満、非アルコール性脂肪肝炎(=NASH)
NASHはそれなりに患者数は多いものの、今のところロクな効果の薬がないので、ドクターからのニーズも高い薬になります。

ここには期待ですね!
さらに、2021年 siRNA関連の薬の研究開発をしてる「ディセレナ」という会社を3800億円で買収。
siRNAとはRNAなどの核酸を狙った薬です。
今主流の抗体製剤がタンパク質を狙ってる薬ですが
siRNAはざっくりいうと『抗体製剤の先をいく技術』ですね。
このsiRNAの分野でもNASH治療薬の開発が期待されています。
そして、最後にもうひとつ。
ノボノルディスクファーマの糖尿病領域でのライバルであるサノフィが
『糖尿病の研究開発から撤退』と発表しました。
『おおきなライバルがひとつ減る』というのは
ノボノルディスクからしたらメリットでしょう。
ノボノルディスクのデメリットは?
デメリットは以下の2つが考えられます。

日本での会社の規模は小さめです。
2020年は国内の売り上げが過去最高ですが、それでも1000億円弱。
なので、会社の規模が小さい事によるデメリットが以下の2つになるでしょう。
・研修の充実度がイマイチ
・MR以外の職種を目指そうと思ったときに、本社には大してポストがない
ノボノルディスクはこんな人にオススメ
ノボノルディスクはこんな人にオススメの会社です。

まずは『のんびり自分のペースで働きたい』という人。
ボクの周りのノボノルディスクMRも、のんびりしている「いい意味でMRっぽくない人」が多いです。
また、糖尿病専門ドクターを相手に若いうちMRとして経験を積みたい!という人にはかなり良い会社です。
糖尿病の領域の経験自体は、転職時に有利になることはないでしょうが
中小規模の会社なので、若い頃から大学病院など大きな施設を経験できることは転職時にメリットになります。
さらに、その経験を活かして転職!というのもアリでしょう!
その反面、MRとして入社して、その後は他の職種へ転換し本社で働きたい
そういった働き方の多様性を求めるのはきびしいです。
ノボノルディスクくらいの規模の会社だと
本社のポストは少ないし、MRからの職種変更でなれる道もかなり限られるはずです。

