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こんにちは、けいとです。
今日もこつこつと資産形成のヒントを探していきましょう。
本日のテーマは、
「将来が心配な医薬品企業 5選」。
ワースト5をサクッとご紹介。
投資をするなら、ネガティブな面も知っておくのは重要ですよね?
ちなみにワースト5社の選出は、独断と偏見たっぷりですので、ご了承くださいませ。
ワースト5位 武田薬品
まず、ワースト5位は武田薬品。
残念なポイントは、研究開発にお金をかけまくっているのに
新薬がなかなか出せていないところ。
先日も、ソチクレスタットという“てんかん“の薬で失敗。
この薬、もともと2021年にOvidっていう会社から、
1億9,600万ドル(約300億円)の一時金で手に入れてた薬。
まだ正式に開発撤退が発表されたわけじゃないですが、
おそらく数百億円規模の減損損失がこれからの決算ででてくるんじゃないでしょうか?
ワースト4位「日本新薬」
つづいて、ワースト4位は「日本新薬」。
この会社は2027~28年あたりから相当苦しくなりそう。
まず最初の試練は2027年。
売上げを引っ張る「ウプトラビ(肺高血圧症)」が特許切れ。
さらに、やばいのはここから。
日本新薬の今後の売上を最も支えるであろう「小児神経内科領域」。
この領域でのエースである「ビルテプソ」という薬。
いま、危機に瀕しています。
ビルテプソは、わりと最近発売された新薬で、
けっこう売上伸びてるところ。
米国で迅速承認、日本でも条件付き早期承認を取得し、
“小児神経“の領域では期待されつつ、発売に至った薬。
でも、発売後の臨床試験でうまくいかず。。
最悪 承認取り消し&発売中止の可能性も・・!!
万が一、そうなると2027年以降の日本新薬はそうとう厳しくなりそうです。
ワースト3位 協和キリン
正直、5年くらい先まで、まったく問題ない協和キリン。
エースの「クリースビータ」に引っ張られ、2030年ごろまではやっていきそう。
でも、最近だいじな薬の開発を立て続けに失敗。。
その点では武田薬品を似た経緯を辿っていますね。
しかも、企業の規模は武田に比べてかなり小さく
これ以上開発失敗がつづくと、体力がもつのか心配になります。
具体的には、2030年以降の売上を支える次世代グローバル品4つのうち、すでに3つで失敗。
さいごのひとつ「KHK4083(アトピー性皮膚炎)」は、
2027年ごろに発売と想定されますが、
これが万が一うまくいかなかったら。。
2032年に現エースのクリースビータが特許切れになったとき
“第二の住友ファーマ”になってしまう可能性もあるのではないでしょうか。
ワースト2位 田辺三菱製薬
三菱ケミカルのヘルスケア部門です。
ここ数年はコロナワクチンの開発で失敗したりと。。
パッとしない感じでしたが。。
2024年6月、さらに悪いニュースが・・・
次世代のエース候補として開発中のパーキンソン病薬「ND0612」。
『またもや米国で承認ならず』というニュースです。
じつは、このND0612、過去にも損失を計上しています。
2021年、開発が遅延し大きな損失を計上。
それが今回、さらに後ろ倒しになっていました・・・
田辺三菱も厳しい状況がつづきそうです。
ワースト5位 住友ファーマ
そして、ワースト1は「住友ファーマ」。
ここがダントツでやばい会社ですね。
ご存じのとおり、住友ファーマは、住友化学の「医薬品部門」。
住友化学全体の足を引っ張る”お荷物”です。
とはいえ、住友ファーマは超低迷しているとはいえ
住友化学トータル売上の20%も占めてます。
意外と無視できない規模。
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住友ファーマの現状は、
・アメリカで大きく稼いでいた大黒柱『ラツーダ』特許切れ(2023年)
・次世代を担う『3製品』がアメリカ市場で空振り・・・
売上の大半を占めていた「アメリカ市場」で大不振。
さらに、悲劇はアメリカだけでなく、日本国内でも。
こちらが国内の製品ラインナップ。
かつて一番売れてたトルリシティは、イーライリリーとの販売提携が終了。
そして、現在の稼ぎ頭であるエクア&エクメット、トレリーフが2024~25年に特許切れ。
アメリカ市場につづいて日本でも崩壊が近づいています。
改めてですが、住友ファーマはめちゃめちゃツライ状況であることが見て取れますね。
まとめ 将来が心配な医薬品企業 5選
というわけで、本日は
「将来が心配な医薬品企業 5選」についてでした。
将来が心配な医薬品企業 5選 ※2024年度最新決算を基に独断で順位作成
ワースト1位 住友ファーマ
北米ではラツーダ特許ぎれ&次世代を担う『基幹3製品』が空振り。
さらに2024~25年、国内も主力品特許切れで崩壊状態へ。
ワースト2位 田辺三菱製薬
2023年のコロナワクチン開発断念に続き、次世代エース候補のND0612(パーキンソン病薬)も開発遅延・・・
ワースト3位 協和キリン
2030年頃までクリースビータで堅調。開発失敗相次ぎ、それ以降の将来性に不安要素拡大。
ワースト4位 日本新薬
2027年に主力品「ウプトラビ(肺高血圧症)」が特許切れ。その後を担うはずだったビルテプソが試験失敗でピンチに陥る
ワースト5位 武田薬品
どんどん膨れ上がる研究開発費とは裏腹に新薬開発はパッとしない。抗てんかん薬の失敗で新たな減損損失の可能性も。
動画では更に詳しく解説しています。動画はこちらから。