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こんにちは、本日も資産形成のヒントを探していきましょう。
今回のテーマは、
「好決算=安心ではない? 医薬品6社、IRを読んで見えた“次の差”」
です。
決算シーズンになると、
「増収増益だから安心」
「減益だからちょっと危ない?」
と、どうしても数字に目がいきますよね。
でも大事なのは、
「この利益、来年も続くの?」
「次に稼ぐ薬は育ってる?」
というところ。
今回は医薬品大手6社のIRを見ながら、
・今後に期待したい3社
・ちょっと注意したい3社
に分けてみました。
※株価の上げ下げを予想するものではなく、各社IRを読んだうえでの個人的な整理です。
まず、今回のランキングがこちら。
期待したい3社は、
1位 大塚HD
2位 アステラス製薬
3位 塩野義製薬
逆に、ちょっと注意したいのが、
日本新薬、小野薬品、協和キリン。
何を見て分けたのか?
個人的には、この3つを重視しました。
① 次に稼いでくれる薬はある?
② まだ上方修正できそう?
③ 今の利益は来年以降も続きそう?
まず「期待したい3社」から。
メルマガ内では、ざっとご紹介してますので、
詳しく知りたいからはYouTube動画にて。
伸びる1位 大塚HD
今回、個人的に一番よかったのが大塚HD。
もともとは2026年、
「営業利益3,550億円で減益」
という予想でした。
ところが今回、
4,700億円へ大幅上方修正。
前年比でも+240億円の増益予想に変わっています。

なぜここまで景色が変わったのか?
大きいのが、新薬の伸びが想定以上に早いこと。
とくにIgA腎症治療薬「VOYXACT」は、
1,000億円規模という目標を1年前倒しで達成する見通しです。
さらにADHD治療薬「センタナファジン」もFDA承認済み。
つまり大塚HDは、
既存薬のLOEによる売上減を、新しい薬の成長でカバーしつつある。
ここがかなり強いところです。
今回の大塚HDは、
「今の決算がいい」というより、
“特許切れの穴を埋めながら、次の成長源も育ってきた”
というのが一番のポイントかなと思います。
伸びる2位 アステラス製薬
アステラスも、だいぶ景色が変わってきました。
コア営業利益率は34.5%。
前年から+6.4ポイント改善しています。
そして、このメルマガでも何度か取り上げてきた
「イクスタンジの次をどうするの?」問題。
ここも少しずつ前進。
アステラスが今後の柱として育てているのが、
PADCEV、IZERVAY、VEOZAH、XOSPATA、VYLOY
の重点5製品。

この5製品の売上は、
2021年度 約500億円→ 2025年度 約4,800億円まで拡大。
そして2030年度には、「さらに約2倍」
を目指しています。

つまり、
「イクスタンジの次がかなり不安」という状態から、次の柱をつくる形が見えてきた。
ここは以前よりかなり前進した印象です。
もちろん、2030年度の目標はまだ計画段階。
本当にこの5製品が想定どおり伸びて、イクスタンジの売上減をカバーできるのか?
ここは引き続き見ていきたいポイントです。
伸びる3位 塩野義製薬
塩野義は、とにかく足元の数字が強い。
HIV関連のロイヤリティ収入などが伸び、営業利益は+91%。
さらにラジカヴァや鳥居薬品の買収効果もあり、短期的な業績はかなり強そうです。
ただ、僕が少し気になっているのは、
「買収の相乗効果は?」
というところ。
大型買収が今後の成長にどうつながるのか、まだ見えていない部分もあるので、ここは今後の注目ポイントです。
ここからは逆に、
「決算数字だけ見ると良さそう。でも中身は少し注意したい」
3社です。
危ない3位 協和キリン
コア営業利益は+80%。
これだけ見ると、
「めちゃくちゃ好調じゃん!」
と思いますよね。
ただ、中身を見ると少し印象が変わります。
研究開発費の減少や為替など、今回だけの利益押し上げ要因も含まれています。

もちろん、主力のクリースビータはグローバルで+19%。
なので「本業がダメ」という話ではありません。
+80%という数字を、そのまま会社の実力と見るのはちょっと違うかも。
というのが個人的な見方です。
危ない2位 小野薬品
小野薬品も、利益は+22.5%。
一見すると悪くありません。
でも、売上は▲8.9%。

売上減少の理由は、NO,2フォシーガの共同販売終了に加え、
2026年末には、大黒柱オプジーボ関連のロイヤリティ終了も控えています。
もちろん新薬候補はあります。
ただ、主要データが出てくるのは2027〜2029年度が中心。
「今の柱が細くなるタイミング」と「次の柱が育つタイミング」に少し間がある。
ここが気になりました。
そして、今回いちばん注意して見ているのが日本新薬。
売上+24%、営業利益+22%。
危ない3位 日本新薬
そして、今回いちばん注意して見ているのが日本新薬。
売上+24%、営業利益+22%。
ところが、主力ウプトラビのロイヤリティは2027年4月から減少する見込み。
そして次の柱として期待されていたCAP-1002にも、不透明感が出ています。

FDA諮問委員会では厳しい評価となりました。
もちろん、これで最終結果が決まったわけではありません。
ただ、
「ウプトラビの次を何で埋めるのか?」
という問題は、以前より大きくなった印象です。
ここは今後のFDA判断も含めて、追いかけたいと思います。
===
というわけで今回は、
医薬品大手6社を
「次の利益源」「上方修正の余地」「今の利益が続くか」
という3つの視点で見てみました。
こうやって並べてみると、
「増益=安心」「減益=ダメ」では全然ない
というのが面白いところですよね。
そして、ここまで読んで
「じゃあ、なんで大塚HDが1位なの?」
「アステラスは本当に復活したと言える?」
「好決算の日本新薬が、なぜ注意側?」
と思った方もいるかもしれません。
今回は、かなりポイントを絞っています。
YouTubeでは実際の決算スライドを見ながら、
もう少し詳しく解説しています。
6社のうち、ひとつでも気になる会社がある方は、ぜひ動画もあわせてご覧ください。
▼今回のYouTube動画はこちら
というわけで、本日は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました!

