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こんにちは、けいとです。
本日も資産形成のヒントを探していきましょう。
本日のテーマは、
「製薬株10社、新薬の弾数ランキング」
です。
製薬株って、ちょっと特殊です。
今の決算が良くても、数年後に主力薬の特許が切れると、
業績がガクッと落ちることがあります。
逆に、今はそこまで目立たない会社でも、
発売が近い新薬をしっかり持っていれば、
数年後に見直される可能性もあります。
つまり製薬株は、
「今いくら稼いでいるか」だけでは不十分。
大事なのは、
「次に稼ぐ薬があるのか?」
ここだと思っています。
そこで今回は、国内の医薬品株10社について、
発売が近い新薬の数を比較しました。
具体的には、
申請中の薬
Phase3、つまり最終段階の臨床試験に入っている薬
この2つをカウントしています。
そして、結論を1枚にまとめるとこちらです。

※各社決算資料をもとに、申請中・Phase3の薬剤を整理。適応拡大や導入品も含みます。
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この表を見ると、まず目立つのは 中外製薬 です。
新薬数は20個。
申請中が3個、Phase3が17個。
今回の10社の中では最多です。
しかも中外は、単に数が多いだけではありません。
もともとの収益力が高く、
さらにNXT007やオルフォルグリプロンなど、
質の面でも注目したい材料があります。
なので中外製薬は、
「数も多いし、中身も強い会社」
という見方です。
もちろん、ロシュからの導入品や適応拡大も含まれているので、
20個すべてが自社創製の超大型新薬というわけではありません。
ただ、それを差し引いても、
新薬イベントの多さと収益力の高さはかなり目立ちます。
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次に目立つのが 武田薬品 です。
新薬数は18個。
申請中が7個、Phase3が11個。
武田薬品というと、
高配当株として見ている方も多いと思います。
ただ、今回のランキングで見ると、
実は発売が近い薬もかなり多いです。
特に注目したいのは、
直近で期待されている3つの新薬です。

武田は高配当だけでなく、
ここに新薬の成長期待が乗るか。
ここが今後のポイントになりそうです。
個人的には、
「高配当に、成長期待が乗るかを見たい会社」
という印象です。
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3位は 塩野義製薬 です。
新薬数は13個。
申請中が6個、Phase3が7個。
塩野義も、弾数だけで見ればかなり上位です。
ただ、中外や武田とは少しタイプが違います。
塩野義は、HIVロイヤリティという強い土台があります。
そこに感染症やQOL疾患の薬を積み上げていく形です。

第一三共のADCや、エーザイのレケンビのように、
1本で会社の評価を大きく変えるタイプというよりは、
「土台の収益に、新薬をコツコツ積み上げていく会社」
という見方です。
派手さはそこまでないかもしれません。
でも、崩れにくい積み上げ型としては、面白い会社だと思います。
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ここまで見ると、
「じゃあ新薬数が多い会社が強いのか?」
と思うかもしれません。
でも、ここが今回いちばん大事なポイントです。
新薬の数が多い会社を買えばいい、という話ではありません。
製薬株で本当に大事なのは、
新薬の数ではなく、
その薬が、次の売上の柱になるかどうか。
ここです。
たとえば 第一三共。
新薬数だけで見ると5個。
ランキングでは7位タイです。
数だけ見ると、そこまで目立ちません。
でも、第一三共は数で見る会社ではありません。
強みはADCです。
ざっくりいうと、がん細胞を狙って薬を届けるタイプの抗がん剤ですね。
エンハーツを中心に、
今後の大型化が期待される薬を複数持っています。

つまり第一三共は、
「数は少なめ。でも1本の重みが大きい会社」
という見方です。
ランキングだけ見ると7位。
でも、中身を見るとかなり強い。
これが製薬株の難しいところであり、面白いところです。
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エーザイ も同じです。
新薬数は5個。
こちらもランキングでは7位タイです。
でも、エーザイにはレケンビがあります。
アルツハイマー病薬として、
今後どこまで普及するか。
ここがエーザイの評価を大きく左右します。
レケンビは、単なる新薬の1つというより、
会社の将来を背負うかなり重要な薬です。
なのでエーザイも、
新薬数だけで判断する会社ではありません。
「数は少なく見えるけど、1本の存在感が大きい会社」
という整理です。
第一三共とエーザイは、
まさに今回のテーマである
「数より中身」
を考えるうえで、かなりわかりやすい例だと思います。
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一方で、注意して見たいのが、
次の柱づくりが課題の会社 です。
たとえば アステラス製薬。
新薬数は7個あります。
なので、弾がまったくない会社ではありません。
ただ、アステラスの場合は、
イクスタンジという大黒柱のあとをどうするか。
ここがかなり大事です。
重点5製品が伸びてきているのは良い材料です。

それが本当にイクスタンジ後の柱になれるのか。
さらに、次世代薬へうまく接続できるのか。
アステラスはまさに、
「次の柱へのバトンタッチを確認したい会社」
だと思っています。
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小野薬品 も似ています。
新薬数は6個。
弾はあります。
ただ、小野薬品にはオプジーボという大黒柱があります。
このオプジーボ後に、
次の柱をどう作るか。
ここが中長期ではかなり大事になります。
新薬候補はあります。
でも、それがオプジーボ後の大きな柱になるかは、まだ確認中です。

なので小野薬品は、
「弾はある。でも大型化できるかを見たい会社」
という見方です。
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そして、今回のランキングでいちばん下に来たのが
住友ファーマ です。
新薬数は1個。
申請中が1個、Phase3は0個。
今回の基準では、かなり少ないです。
もちろん、これだけで
「住友ファーマはダメ」
と決めつけるつもりはありません。
北米主力品で稼げている部分もありますし、
再生細胞医薬など、将来に向けた材料もあります。
ただ、発売が近い後期薬剤が少ない中で、
今の再建がどこまで続くのか。
次の柱がどのタイミングで見えてくるのか。
ここは慎重に見たいところです。
住友ファーマは、
「短期の回復だけでなく、再建の持続性を見たい会社」
という整理です。
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というわけで、今回のランキングをまとめると、
中外製薬が20個でトップ。
武田薬品が18個。
塩野義製薬が13個。
一方で、住友ファーマは1個。
会社によって、発売が近い新薬の数にはかなり差があります。
ただし、今日いちばん伝えたいのは、
新薬の数が多い会社が、そのまま良い会社とは限らない
ということです。
製薬株で本当に大事なのは、
その新薬が、次の売上の柱になるかどうか。
ここです。
数は入口。
でも、最後に見るべきは中身です。
主力薬の特許切れを埋められるのか。
会社全体の利益を押し上げる規模があるのか。
実際に承認されて、売上につながるのか。
このあたりまで見ないと、
製薬株はかなり判断が難しいと思っています。
逆にいうと、ここまで見られると、
単なる高配当株や割安株とは違った視点で、
製薬会社の将来性を見やすくなります。
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今回のメルマガでは、
10社のランキングと、ざっくりした見方を整理しました。
YouTube動画では、10社それぞれについて、
もう少し詳しく話しています。
気になる方は、ぜひ動画もあわせてご覧ください。

