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こんにちは、けいとです。
本日も資産形成のヒントを探していきましょう!
💡今回は、JPモルガン・ヘルスケア・カンファレンス2026で語られた最新戦略を解説します。
これは、世界中の機関投資家が集まる“株価が動く前のヒント”がつまったイベント。
日本からは、こちらの3社が登場しました。
- 武田薬品(4502)
- アステラス製薬(4503)
- 第一三共(4568)
ただし、資料はすべて英語。
専門用語も多く、読み解くのはなかなか大変です。
今回は、それぞれが語った「未来の成長戦略」を、専門知識がなくてもわかるように噛み砕いてご紹介します。
目次
❶ 武田薬品(4502)
— 2026年から“次の柱”を連発できるか?
◆ 現在は“耐える時期”、2026年からが勝負

武田薬品は、2021〜2025年を「暗黒期」として位置づけており、
この間は大型薬の特許切れで業績が厳しい状況でした 。
ただし、そこを乗り越えるべく、開発品を絞って“次の主力候補”に集中投下。
その成果が2026年以降に出てくる、というのが今回のプレゼンの大枠です 。
◆ 新薬8つが順調に登場予定!最大1.5兆円規模に
とくに今回のプレゼンでは直近発売の3つの新薬がアピールされています。
2027年上期までに発売される予定で、ピーク時売上は3つ合わせて1.5兆円超えが期待されています 。

その中でも、特に注目なのがこちら:
・オベポレクストン(ナルコレプシー薬)2026上半期に発売
→ 眠気や幻覚などを引き起こす難病「ナルコレプシー」を根本から治す史上初の薬。
ただし、この病気自体があまり知られておらず、診断されずに放置されている人も多いため、
「市場が広がるまで時間がかかるかもしれない」というリスクも。
最初の売上の立ち上がりがうまくいくかどうか?、ここが最初の注目ポイント。
・新エース「ザソシチニブ(乾癬治療薬)」2027年上半期に発売
→ ザソシチニブは、「乾癬(かんせん)」という皮膚の病気の薬。
いまは「注射」がメインですが、この薬は“飲み薬”で使えるのが特徴。
ただし、先行するライバルには、ブリストル・マイヤーズの薬「ソーティクツ」もいて、今後は本格的なシェア争いが始まりそう。
武田の作戦はこちら:
「注射はイヤ…」という患者さんにも使いやすい飲み薬という特徴で勝負。
10年かけて、飲み薬を選ぶ人を16% → 30%超に増やす。
その中で、「まず最初に選ばれる薬」になることを目指しています。

◆ 投資家がチェックしたいポイントはこの3つ
✅新薬は予定通りに発売されるか?
✅ 売上は出だしからしっかり伸びているか?
✅ 会社が“エース候補”としてどの薬を推しているか?
このあたりが予定通りに順調なら、株価にもプラス材料になっていくはず。
今後の株価は、これらの進捗に大きく影響されそうですね。
❷ アステラス製薬(4503)
— “2027〜29年の谷”をどう乗り越える?未来への勝負シナリオ
まずはこちらの図をご覧ください👇
アステラスの今後の戦略は、この1枚にギュッと詰まっています。

🔽 「2027〜2029年に大きな“売上の谷”がくる」
🔼 そこを乗り越えた後、“夢のある薬”が業績を再び押し上げるか?
◆ 大黒柱イクスタンジ、2027年特許切れへ
現在、アステラスの売上の約半分(48%)を占めている大黒柱「イクスタンジ」が、2027年に特許切れを迎えます。
このままだと「売上がガクッと減るのでは?」という不安もありますが、
市場調査によると、2030年時点でも3,500億円ほどの売上が残る見通し。
つまり、“いきなりゼロ”というよりは、少しずつ減っていく形。
そして業績として大きな谷になるのが2027〜2029年というわけですね。
◆ 谷を埋める5つの成長品
2027〜2029年の谷をカバーするため、アステラスが力を入れているのがこちらの製品:
- パドセブ(尿路上皮がん)
- アイザーヴェイ(加齢黄斑変性)
- ゾスパタ(抗がん剤)
- ベオーザ(更年期障害)
- ビロイ(胃がん)
これらで、最大9,000億円規模の穴をどこまで埋められるかが注目ですが、
2025年度(見込み)で既に4,500億円もの売上があり、年間1,000億円以上のペースで伸びているため、致命的な大きな谷になるのは避けられそうです。
◆ 次世代の“夢のある薬”も
さらに、次の時代を担う候補として名前が挙がっているのが、ASP3082(KRAS G12D変異がん)。

- がんの中でも治療が難しい「KRAS変異型」への“世界初のアプローチ”となる可能性あり
- 患者数も多く、すでに有効性の第一関門(初期データ)もクリア済み
2030年代に向けた次の柱になれるか、注目が集まっています。
◆ 投資家としては、ここをチェック!
- 「2027〜29年の谷」は想定の範囲内に収まるか?
- 後継者(5つの新薬)はきちんと売上が伸びているか?
- 次世代の“夢の薬”は会社から語られ続けているか?
この3点を数年単位で見守るフェーズに入ってきています。
❸ 第一三共(4568)
— エンハーツで「稼げる会社」へと進化中
今回のプレゼンから読みとれた内容はこちら。
・「もう“期待”ではなく、“数字”で評価されるフェーズ」**に入ったということ。
・特に「売上」「利益」「株主還元」など、定量的な成果が問われる局面に。
◆ “がんの誘導ミサイル”ADCが武器
第一三共の強みは、がん細胞だけを狙って攻撃するADC(抗体薬物複合体)。
まさに“誘導ミサイル”のような次世代がん治療です。
その代表が、いま業績をけん引しているエンハーツ(抗がん剤)。
- 2025年の売上見通し:約7,000億円
- もともと四半期ごとに着実に売上を伸ばしており、会社側も毎回そのデータを強調
- 今回の適応拡大(乳がん1次治療など)によって、さらに売上加速が見込まれる
- すでに治療成績も良好で、従来薬に比べてPFS中央値+13.8ヶ月と圧倒的
つまり、すでに「数字で評価されている薬」であり、今後は四半期ごとの売上がどれだけ加速するかが、投資判断にも大きく関わってきます。

◆ 会社全体も「稼げる体質」へ変革中
第一三共は、これまで「開発が得意な会社」という印象が強かった企業です。
しかし今、投資家に示しているのは「稼ぐ力を備えた会社になる」というシナリオ。
その流れはこの3ステップ:
①ADCでしっかり稼ぐ
↓
②利益効率(ROE)を高める
↓
③配当(DOE)で株主に返す
実際、会社は目標として
ROE16%超、DOE8%超 を掲げており、これが数字で達成されるかが評価のカギです。

◆ 投資家として注目したいのはこの2点:
- エンハーツの「適応拡大 ⇒ 四半期ごとの売上加速」が実際に数字に表れているか?
- 第一三共が“開発が得意な会社”から、“利益を出せる会社”に本当に変われているか?
この流れが実現できれば、株価にも説得力が出てくる局面です。
まとめ

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
YouTube動画では図解つきで詳しく解説しています。
それでは、また次回お会いしましょう!

